【完】恋愛モノポリスト
「やっぱりさ、凌太くん、ハッキリした方が良いんじゃない?長谷川先パイの事もななの事も…」
「んー…そだね。とりあえずは、ななと話してみるよ」
「しっかし、まぁ…バカみたい」
「いや、バカだな」
「…え?」
「いや、こっちの話。ね、仁?」
「お、おぅ。そうだな!」
2人の視線の先には、最早俺とは距離の遠い、クールビューティーと化してしまったななの後姿。
髪を耳に掛けて、多分委員会のプリントだと思うけど、その紙面に視線を落としてる様は、実に綺麗で可愛らしい。
あぁ、やっぱり、ななは可愛いな。
そう思ったら、やっぱり瑶との関係はちゃんとしなくちゃいけないと、そんな風に思った。