【完】恋愛モノポリスト
そんなことをしてる内に、2学期最後の日となり、俺は仁と綾乃ちゃんの3人で、恒例と化した会議(題して「菜々香を攻略する会」)をしていた。
「ねぇ?凌太くん、クリスマスどうするの?」
「…一応、瑶と約束してるんだけど、その時ちゃんと話してケジメつけようって思ってるよ…」
「そっか。…漸く、だね。しかしまぁななってば、なんであんなに頑ななんだか…」
「てか、先パイのこと、マジなのかぁ?俺にはそうは見えないんだよなー」
「んー。でも、これだけ避けられてるて、かなりしんどいね…」
「凌太くん、顔色悪いよ?大丈夫?」
「うーん。ま、なんとか、ね」
話してる間も、視線はななの方へ向かってる。
そんな俺に気付いたのか、不意を付いてなながこっちを振り返った…。
かちん、と視線が合う。
__ごめんね…。