大好きなのは君だけなんです!
どうしてこんな事になってるかって? ?
それはそれは遡る事約3時間前。
事の発端は朝のホームルーム。
先生が言った一言だった。
「来週の水曜日、遠足があるから今日の5時間目に班決めするぞーー」
「え。そんなのあったの?」
「え。彩葉知らなかったの?昨日帰りのホームルームでも言ってたじゃない」
「だってぇ……、昨日は!」
「どうせ寝てたか、鬼藤君眺めてたんでしょう」
「ゔぅ、仰る通りです」
「まったく……。で、鬼藤君誘わなくていいの?」
「そうじゃん!!誘わなきゃ!」
ひぇぇぇ!!
あの人気者ののるい君ならもう誰かに誘われたかな!?
私と、雅は何も言ってないけど同じ班にするだろうから、あとはるい君誘えばいいだけなんだけど!!
ちらっ、とるい君を見てみれば近くにいる高野君と喋っている。
耳を、耳をよぉ〜くすますんだ、いろは……!!
「瑠衣斗ーっ!班同じにするよなっ!?女子も入れて5人組って言ってたけど誰にすっか?」
「ああー、誰でもいいんじゃねぇーか?ただ、香水くらいのとケバいのは無理」
瑠衣斗っていうのはるい君の下の名前ね!!
そんなことより!
まだ決まってないんだ!
これはチャンスかも!