大好きなのは君だけなんです!
今日の5時間目までにるい君を誘えばいいんだよね、!?
他の女の子と組む前に早く言わなきゃ!
って意気込んでたのはいいんだけど……。
朝からあっという間に時間が経過し、ただいま11時50分。
3時間目の休み時間。
何度か誘おうとしてるんだけど、女の子に大人気なるい君はさっきから誘われてばっかでなかなか誘えないんだよね……。
はぁ、本当にどうしよう。
るい君に話しかけられないまま立ち尽くしていると……。
「ねぇ、いろはちゃん。まだ遠足の班決まってないなら同じにしない?」
うわぁ、誰!?
てか、正直な感想。
はい、爽やかオーラが半端ないです。
結構イケメンの爽やか君、嬉しいんだけも私はどうしてもるい君と同じがいいんです!!!
「えー……っと爽やか君?ごめんね、私どうしてもおな」
「樟葉翔。翔って呼んで??で、勿論同じでいいよね??」
「し、翔………君?私どうしても同じ班になりたい人がいてっ」
「ふぅーん、僕とは違う班がいいって?そんなの無理だよ」
「えっ……」
どういうことですか!?
そしたら突然腕が私に向かって伸びてきて……。
抱きしめられた。
「キャッーーー!翔君といろはちゃんが抱き合ってるー!」
もう、教室の真ん中で突然抱きついてきたと思ったら「これで同じ班になってくれるよね?」なんて、おかしなこと言い出した。