副社長はウブな秘書を可愛がりたくてたまらない
提供スピードを売りにしているだけあって一分も掛かっていないと思える早さでやって来た生ビールを一口飲んだ彼女は、こちらを見つめて徐に口を開く。
「明日奈は、恋をするのが怖い?」
微笑みを浮かべる彼女を見て、思わず喉を詰まらせた。
「怖いわけじゃ……ない。ただ、どうしたらいいのかわからなくて」
ポツリと呟くと、彼女は形の良い唇の両方の口角を綺麗に上げる。
「だったら、全部副社長に任せてみればいいんじゃない? 期限があるなら、明日奈はただ身を任せて彼の想いに触れてみればいいのよ」
眉を下げて口をへの字に結んでいた私は、力が入っていた顔を緩めながら彼女を見上げた。
視線が絡み合うと、彼女は歯を見せてイタズラに笑う。
「ドキドキさせられたら、素直にときめいていればいい。触れたいと思えば、触れればいい。相手は自分のことを好きな人なんだもの、遠慮する必要なんてないわ」
私はこれまでの彼のことを思い返しては、じわりと頬が熱を持つのを感じて、その気恥ずかしさに思わず目を伏せた。
「明日奈は、恋をするのが怖い?」
微笑みを浮かべる彼女を見て、思わず喉を詰まらせた。
「怖いわけじゃ……ない。ただ、どうしたらいいのかわからなくて」
ポツリと呟くと、彼女は形の良い唇の両方の口角を綺麗に上げる。
「だったら、全部副社長に任せてみればいいんじゃない? 期限があるなら、明日奈はただ身を任せて彼の想いに触れてみればいいのよ」
眉を下げて口をへの字に結んでいた私は、力が入っていた顔を緩めながら彼女を見上げた。
視線が絡み合うと、彼女は歯を見せてイタズラに笑う。
「ドキドキさせられたら、素直にときめいていればいい。触れたいと思えば、触れればいい。相手は自分のことを好きな人なんだもの、遠慮する必要なんてないわ」
私はこれまでの彼のことを思い返しては、じわりと頬が熱を持つのを感じて、その気恥ずかしさに思わず目を伏せた。