病院は苦手なんです!


「どうして泣いてるのひーちゃん?」
背中をさすたり頭を撫でたりしながら、おちつくのを待っている。


「ヒックヒック…ゲホッ…一人でいて…ヒック寂しかった…のヒック」
ひーちゃんがギューと抱きしめてきた。


「そっか…大丈夫だよ大丈夫…。僕がいるから」
僕も同じようにギューと抱きしめた。


こういう事はたまにある。
だから、珍しいとも思わない。


「うん…ヒック…もう大丈夫…ありがとうしーちゃん…」
体をゆっくり離していくひーちゃん。


「どういたしまして…」
ベッドから降りお母さんが作ってくれたお粥を取り皿に少し移しひーちゃんの隣にまた座る。


「お母さんが作ってくれたお粥あるんだけど食べれる?」


「少し…だけなら…」
と言い取り皿を渡すとスプーンで一口食べるともう一口食べようとしたけど手が止まった。

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