病院は苦手なんです!


この角を曲がれば検査室なんだけど…

少し先の廊下に座り込んでいるの女の子がいた

その女の子に近づくたびにゼェゼェと荒い呼吸を繰り返していた

「君、大丈夫?」
声をかけると女の子は俺に振り向いた

「ひなちゃん…」

「成美せぇんせぃヒックゲホッゲホッゲホッヒックゲホッ」
頬には涙が流れていた

「大丈夫だよ。ひなちゃん落ち着いて呼吸しよう」
背中をさすりながら落ち着くのを待った

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