病院は苦手なんです!



「ひな!!」


椅子に座っていた夏樹先生が行き良く立った。

竜也先生が私を椅子に下ろしてくれて、そっと…診察室から出て行った。


「夏樹先生ヒックごめんヒックなさい…(泣)」
自然と目から涙が溢れてくる。


「無事で良かった…」
安心をしている夏樹先生。


「ごめん…ヒック……なさい…ヒックごめん…なさい…」


何度も何度も口に出していた。


「もう…良いよ…無事だったから……」
頭を撫でてくれる。


「でも…ヒック…ゲッホ…ヒックゲッホ」
また…咳が……。


「ひな、熱計って!」
さっきまでの顔が一気に医者の顔に戻った。

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