病院は苦手なんです!
《兄貴、夏樹さんから電話~》
《夏樹から?珍しいね。成、貸して》
《ほ~い。っじゃ、俺は退散退散、》
ガチャと扉の閉まる音が聞こえた
《それで、俺に何か用でもあったの夏樹?》
《あ、いや。もう解決したんだ》
《そう?》
《あぁ》
無言が続くなか
先に口を開いたのは千尋だった
《夏樹は、ひなちゃんの学園祭行かねえのか?》
なんでそんな事いうんだ?
《そりゃ、行きたいけど。千尋もよく分かってると思うけど、俺達(医者)には沢山(患者)の命がかかってるんだ。俺の勝手な私情で行けないだろ》
例え、ひなの頼みでも……
《でも、ありがとう。気を使ってくれたんだよな?》
《別に気を使ったわけではないけど》
《なぁ~に、照れてるんだよw》
《照れてないよ》