病院は苦手なんです!
「うっ……」
「ご、ごめんね。大丈夫?怪我とかしてない?」
「ううーん……ヒック……ヒック……(泣)」
女の子は、首を横に振りつつ、声を出さないけど涙がポロポロと流れていた
「えっ、ちょっ……」
ど、どうしよう~(汗)
ボランティアで小さい子と話したりするけど、急に泣きだしたらどうしたらいいのか困る
「こんにちは、可愛い熊のぬいぐるみ持ってるね。お名前なんって言うのかな?」
夏樹が1歩前に進み、膝を床につき女の子の目線に合わせる
「く~ちゃん……ヒック……ヒック……」
「そっか、く~ちゃんって言うのか可愛い名前だね」
「あ、ありがとう……ヒック……」
ほんの少し笑顔になる女の子
「男の子なの……ヒック……ヒック……」
「っえ?男の子なの、、、」
ちょっと予想外な答えに少しマヌケ顔になった夏樹を笑ってしまった
「ふふ。ご、ごめんってw」
夏樹が聞きたかったのは、女の子の名前だったんだけど
返ってきた答えは、熊の名前