病院は苦手なんです!
「ねぇ、あれ欲しい!」
次に指をさしたのは射的の景品の熊のぬいぐるみだった
「射的か~」
「夏樹とれる?」
「うーん。努力はするよ、、、」
私の頭をポンポンしてから射的屋台の方へ
少し離れた所で蜜柑ちゃんと一緒に見守ることに
パン………………パン………………パン………………
300円で5回撃てる、射的屋台さん
夏樹が射的してる所なんって初めて見た
蜜柑ちゃんがほしいと言った熊のぬいぐるみは、四段あるうちの1段目の1番上に飾られていた
銃を構え、真剣な顔つきをした夏樹の姿、めっちゃカッコイイ
パン…………
「今、当たった!」
熊の頭に当たったけど、落ちず
次で最後の弾だ
どうか、次で当たりますように
蜜柑ちゃんも手と手を合わせて願っていた
パン…………パタッ
見事熊のぬいぐるみをGETをすることが出来た
「やった、やったね蜜柑ちゃん」
「うん!にぃたん~」
今、熊のぬいぐるみを受け取った夏樹の方へまっしぐら
「ほら、欲しがってた熊のぬいぐるみ」
「ありがとう、おにぃたん♪」
「どういたしまして」
いつの間にか蜜柑ちゃんは夏樹にベッタリ……なんだけどそろそろお別れの時間
今も、どこかで蜜柑ちゃんのお兄ちゃん達が蜜柑ちゃんを探している
「蜜柑ちゃん、そろそろお兄ちゃんの元にぃ」
「みかん……?蜜柑~」
え?
「杏ねぇたん、桃ねぇたん~」
え、えぇ~