病院は苦手なんです!


「ねぇ、あれ欲しい!」
次に指をさしたのは射的の景品の熊のぬいぐるみだった

「射的か~」

「夏樹とれる?」

「うーん。努力はするよ、、、」

私の頭をポンポンしてから射的屋台の方へ

少し離れた所で蜜柑ちゃんと一緒に見守ることに

パン………………パン………………パン………………

300円で5回撃てる、射的屋台さん

夏樹が射的してる所なんって初めて見た

蜜柑ちゃんがほしいと言った熊のぬいぐるみは、四段あるうちの1段目の1番上に飾られていた

銃を構え、真剣な顔つきをした夏樹の姿、めっちゃカッコイイ

パン…………

「今、当たった!」

熊の頭に当たったけど、落ちず

次で最後の弾だ

どうか、次で当たりますように

蜜柑ちゃんも手と手を合わせて願っていた

パン…………パタッ

見事熊のぬいぐるみをGETをすることが出来た

「やった、やったね蜜柑ちゃん」

「うん!にぃたん~」
今、熊のぬいぐるみを受け取った夏樹の方へまっしぐら

「ほら、欲しがってた熊のぬいぐるみ」

「ありがとう、おにぃたん♪」

「どういたしまして」
いつの間にか蜜柑ちゃんは夏樹にベッタリ……なんだけどそろそろお別れの時間

今も、どこかで蜜柑ちゃんのお兄ちゃん達が蜜柑ちゃんを探している

「蜜柑ちゃん、そろそろお兄ちゃんの元にぃ」

「みかん……?蜜柑~」

え?

「杏ねぇたん、桃ねぇたん~」

え、えぇ~


< 290 / 300 >

この作品をシェア

pagetop