病院は苦手なんです!


「本当に「すみませんでした」」

蜜柑ちゃんのお姉ちゃん、杏香ちゃんに桃花ちゃんが頭を下げる

「あ、いや……。私達は、何も……ねぇ夏樹?」
肘で隣りにいる夏樹をつつく

「う、うん。何もしてないよ、だから謝らなくっていいよ」

見た感じ、杏香ちゃんも桃花ちゃんも私より歳下なのにしっかりしてる

「いえ、そう言う訳にもいかないので。もうすぐ、兄もくると思うので……」

「兄たん、怒ってた?」
杏香ちゃんの足にしがみついている蜜柑ちゃんが不安そうに聞いている

「ううん。怒ってないよ。だから、大丈夫!」
それを察した杏香ちゃんが安心させるように頭を撫でる

「杏~…………桃~…………

蜜柑見つかったって本当か……ハァ……ハァ……」

蜜柑ちゃんのお兄さんだと思う人が、全速力で走ってこっちに向かってくる

「この人達が蜜柑の事を見ててくれたんだよ」

あれ、、、

「桔平君?」

「ひ、ひなさん!?」



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