病院は苦手なんです!


2時間ぐらい眠っていたのかな?

空の色が暗くなり初め、

外が騒がしくなってきた

「ん……ん……」

「おっひな、目が覚めたか?」

「うん……」

ずっと、ベット傍の椅子に座って、
私の手を握ってくれていたみたい

「身体だるいか?」

「ちょっとだけ……でも大丈夫」
苦笑いをする私を見て夏樹も苦笑い

「今から後夜祭だって放送で言ってたぞ」

「そう、なんだ……」

後夜祭では、
キャンプファイヤーにフォークダンス
その後には、花火研究会と花火師さん達が作った花火が打ち上げられる

みんなの楽しそうな声を聞き、恥ずかしそうに踊る姿を目にする事しか出来ないけれども

満足してるんだ

だって、私の横には大好きな人がいるから

夏樹の方を見れば、ちょうど目が合う

「ん、どうした?」

「な、なんでもない////」

「そっか」

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