病院は苦手なんです!


少しすると、放送が流れた
「これより、花火研究会との花火師さん達が作り上げた打ち上げ花火を披露します。
皆さん最後まで盛り上がって参りましょう!!」

放送が終わるとともに、花火が打ち上げられた

ヒュルルルルル……ドン!!!!

打ち上げられた花火の音、丸くって大きな花が空に次々と描かれてる

赤にピンク、オレンジに黄色、青に紫、色とりどり

もっと近くで見たくなったので、身体を起こし、窓際にたつ

「綺麗だね夏樹♪」

「そうだな」

沈黙が続いた、私も夏樹も花火に見とれていた

「なぁ、ひな……」
先に口を開いたのは夏樹だった

「どうしたの?」

「ひなに渡したい物があるんだけど」

「何なに?」
あまりプレゼントを渡すような人じゃないから、とても気になった

「手、だして……後目も瞑って」

「手?」
私は両手を夏樹の前にだし、目を閉じる

硬くって小さな物が手のひらに乗る

「目開けていいよ」


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