病院は苦手なんです!
☆
「やだ……行きたくない……」
あっという間に、3日間の学園祭が終わってしまった
「ひ~な~」
「やだ。病院行きたくない!」
再び保健室のベットに横になった私は、布団に丸まっている
なぜって?
病院に行きたくないから……
それなのに、夏樹は私を病院に連れていこうとしている
「ひ~な~。もう、タクシーも呼んであるから諦めて病院行こう?」
「や~だ~」
「熱があがってきて、しんどいだろ?」
「しんどくないもん……」
「本当は、しんどくて動けなくなったりして……」
「!?」
本当はしんどい……
抵抗していくうちにダンダンしんどくなってきて
今じゃ、動けない……
「夏樹、タクシー着いたわよ」
「ありがとう姉貴。ほら、ひな行くぞ!」
「やだ……」
「しょうがねぇな……」
布団を剥ぎ取り、私の身体を軽々しく持ち上げた
何も抵抗出来ず、夏樹にお姫様抱っこされている
「何がしんどくないだ……もうぐったりじゃん」
「そんな事ないもん……」