となりの席
でも、私の病気が邪魔してる。


20歳まで生きられるか分からないと昔の主治医が話してたのを聞いたことがある。


それに、最近はすぐに体調を崩すようになったし、天候とか食べ物とかで左右されるようになって、急速に悪くなって行ってる。


それに私なんてっ……


「芽衣…？大丈夫？芽衣自分に自信もって！限られた人生、楽しむのは今しかないよ？私だって明日生きているかわからない。将来のことなんて考えずに、今を楽しもう？」


「紗彩、よく聞いて？ホントのことだから……」


「うん……」


「私……まず20歳まで生きられるか、分からないの。いつ死んでもおかしくない。もしかしたら今日発作で死ぬかもしれない。もしかしたら今日が最後の学校になるかもしれない。彼氏なんて作ったら、嫌がられるに決まってる。悲しみしか生まないと思う。だからやーなの……だから…」


「ねぇ……芽衣………それ、ホントの話…？」


「ほんと、全部ほんと……ほんと過ぎてっ……私……… 」


「芽衣……芽衣はほんとに頑張ってるよ…医者のことは信用しちゃダメなの！ね？20歳までって、孫がかも知れないよ？言葉に縛られちゃダメ。ね？」
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