となりの席
「芽衣ちゃん、おはよー」


「あ、おはようございます…」


「どう?調子は」


酸素チューブつけてるから、かなり呼吸が楽だった。


「ご飯食べれそう?」


「お腹……あんまり空いてないです…」


「うーん、少しも食べられなさそうかな?」


後ろから先生が来た。


「はい……」


「まぁ、まだ食欲出ないよね…点滴で栄養剤入れよっか」


ずっと…こんな調子だ。


一旦先生は離れて、また戻ってくると、点滴の追加をされた。


「検査結果なんだけど…前より数値悪くなってるから、ちょっと入院してもらうね。」


また……悪くなったんだ…


「何かあったらまた呼んでね」


そう言って、また一人になった。


暇だな……


今頃はゴールデンウィークか…


ケホッケホッ…


思わず咳と同時に布団を口に当てた。


なんか……


…変……


おそるおそる…見てみると……


……血…?


私っ……


今っ……


血…血を吐い………


私……死ぬの………?


そのまま…目の前が……ふわふわして…意識が消えた…





……


…………
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