となりの席
今日はすごく早めに学校についた。


休んでた分のノートとか書かないとだし、先生に挨拶しないと...


「芽衣?気分悪くなったらすぐ言ってよ?無理禁物なんだからね?」


「うん...あ、あのさ...」


「ん?」


「車椅子乗ってるの、筋力弱ってるってことにしてて?誰にも。ふたりだけの秘密にしてほしい...」


「奏汰くんは...?」


「.....」


「知ってるよ?告白されたの...芽衣が学校来ないから、俺のせいかもって言ってた...」


「.....」


結局は私は奏汰君を傷つけていた。


「好きなんでしょ?なのに、何戸惑ってるの?」


「荷物になりたくないの...ほら、私体っ.....弱いから.....もうすぐ死ぬから.......ッハァッハァッ...」


息が苦しい...


何ですぐこうなるの...


「芽衣、芽衣?」


「紗彩...ッハァッ.....大丈夫...息がちょっと...大丈夫だからっ.....」


しばらく息を整えると、マシになった。


「ごめん...芽衣.....でも、芽衣、芽衣は生きるから、絶対!奏汰はずっと芽衣の心配してた。芽衣のことがほんとにすこなんだとおもう...芽衣も好きなんでしょ?断る理由ないよね?」


「...」


「私は応援してるから」


そういいながら、職員室へ向かっていった。
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