となりの席
「...ぃ...芽衣〜、」


紗彩の呼ぶ声がして目が覚めた。


「あ、芽衣起きた?お昼だけど、気分どう?」


「体大部楽になった!」


「よかった!なら、ご飯食べに戻ろ?」


「うん!」


保健室の先生と紗彩が体を持ち上げて車椅子に乗せてくれた。


「紗彩また軽くなった?」


「そうかなあ...」


でも、最近歩いてないし、足の筋肉とか落ちてきてそう...


歩きたいけど...歩けない。


もうすぐ、目も開けられなくなるんだろうな...


「芽衣、大丈夫?」


教室で紗彩と話してる時も考えてしまう。


いつか、話せなくなるんだろうなって...


「ごめん、ぼーっとしてた...」


「芽衣、なにか悩みでもあったらなんでも言ってね?紗彩が心配でもう死にそうだよ〜」


「ありがと...」


ご飯は卵がゆなのに、食べられない...


「芽衣、気分悪い?」


「ううん、もうお腹パンパンなだけ...」


「そう?...よかった...」
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