となりの席

「お、竹野、大丈夫か?」


「大丈夫です」


「ちょっと顔色悪くないか?久しぶりの登校だし、まだホームルームまで一時間ちょいあるし保健室で休んだらどうだ?」


「そうします…」


「あ、珍しくうちに転校生が来たんだ。佐藤から聞いた?」


「あ、はい」


「席、竹野の横だから、色々と教えてやってな?」


「あ、分かりました。」


「じゃ、保健室で休みなさい。荷物重いだろうし、心臓に負担かけちゃダメだろうから先生教室に持ってっとくから預かるよ?」


「じゃあ、お願いします…」


久しぶりに歩いたからか、めまいが酷い。


フラフラしながら、保健室に行くと、林先生がいた。


「芽衣ちゃんおはよう、退院おめでとうね、顔色悪いけど、大丈夫?ホームルームまで休む?」


「休みたい…」


「相当しんどそうね、ちょっと脈測らせてね」


手を握って脈測るってほんと、凄いなぁっていつも思う。


「うん、休もう」


先生がベッド枕と布団を被せてくれて、カーテンを閉めてくれた。


目をつぶっても目の前がグルグル回ってる。


ううーっ気分が悪い……
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