となりの席
紗彩の肩を借りて、保健室までいって、そのままベッドに横になった。


「芽衣ちゃん、顔色悪いけど、ほんとに大丈夫?」


保健室の松原先生に心配された。


「少し寝れば…収まるはずです」


目眩をこらえながら、ぎゅっと目をつぶって、睡魔に襲われていった……



「ゃん……芽衣ちゃん、」


ふと目が覚めると、松原先生が見えた。


「もう4時ぐらいなんだけど、どう?体起こせそう?」


「あ、はい……」


4時って……私何時間寝てたの…。


気分も良くなって、多少の目眩はあったけど、なんとか耐えれる。


「あ、芽衣ちゃん昼の薬飲んでないよね?ちょっとご飯食べれる?」


今日のお弁当的なものはお粥だから、ちょっとなら食べれるかな…


五口ぐらい口に運ぶと、もう満腹で、そのまま薬を飲んだ。


「あれなら、紗彩ちゃんと帰ったらどう?今部活行ってて、帰れるなら芽衣と帰りまーす!って言ってたし……」


「なら……そうしようかな」


短針が6を超えるまでベッドで横になって本を読んでた。


「松原先生、トイレ行ってきます」


「歩ける?車椅子乗る?」


「歩けます……」


保健室から出てトイレに向かう途中、貴之くんと…松野くん(?)がいた。

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