ボクからみればこれが純愛
「ほら!春人あの子だよあの子!!」

ボクたちはもう今年中学3年生
3年間この学校にいて可愛い子なんて
数える程しかいなくて今更この学校で
可愛い子なんてもういるわけが無い

そう思っていたら察したのか

「春人知らなかったのか?!
この前夏休みあけに急に引っ越してきたって!いただろ?!B組に!!」

転校生...

そう聞くとボクはすこし気になって
彼女を見てしまった

そう、見てしまった









そこに居たのは屈託のない笑顔
その口から見える白い歯、綺麗な唇
小さな背に華奢な体
胸下まである髪の毛を毛先でくるんと巻いて
それでいて髪の毛を染めてて明るい

ボクたちからみればすこし濃いめの化粧を
しているいわゆるギャル

だけどどうしてだろう
ひと目彼女を見た時からなにか引き込まれて
まるでテレビで女優さんを見ている時と同じような感覚だ

とても可愛いと思うけど遠い存在
きっとボクには縁のない子だ

「おい!聞いてんのかよ!春人!
可愛いだろ?!
心愛ちゃんってゆんだぜ!
俺昨日やっとLINE交換できたんだ〜!」

なんて陽気な彼を横目に少し急いで歩かないともう間に合わないかもしれない学校へ向かう

神様がもし本当にいるのなら
きっとボクのことがあまり好きではなくて
少しのイタズラで彼女と
巡り合せたのかもしれないね

そんな運命を変えようとここからボクの
物語ははじまる












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