恋してから。
”あっ!たぶんあれだ!”



太めの柱の近くで
私と同じように
携帯を持ちながら
キョロキョロしてる人がいた。



私は一つ大きな深呼吸をしてから
昌樹くんのそばへ近づいていく。




「昌樹くんですか?」




思わず、変な聞き方になってしまった。




「奈留美ちゃん??」



「そうです/////」



思わず緊張してしまい
少し頬が赤くなっているのがわかる。




「したら行こうか??」




そう言って
昌樹くんに言われるがまま
後について行く。





「今日はどこ行くの?」



私が問いかけると




「つくまでの秘密!」




そう言って優しく微笑んだ。

その姿に私の胸がチクリとした。
”今の何?”

疑問に思いながらも
一生懸命平然を装った。
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