天使と悪魔の子
貴女に生きる意味をあげるわ。
そしてつまらない世界を塗り替えてあげる。
「なっなにいってるの」
『この世の当たり前をぶっ壊す。』
エリーゼはまたもや口をぽかんと開けて夜空に浮いている。
『私は貴女の言う通り弱いから、剣がいる。』
彼女に手を伸ばして微笑んでみせる。
「あんたといると面白そうだ。」
エリーゼは複雑そうな顔をして夜の闇に消えた。
契約成立かな……?
緊張の糸が切れて私はその場に倒れ込む。
『いっつつつ』
ここが屋根の上ってことを忘れてた…。
腰をさすり、私は残った水を飲み干した。