天使と悪魔の子

ぬくぬくのパジャマに身を包んで鏡の前に座り込んだ。

『大丈夫…さっきのは疲れていただけ。』

鏡には元の紀州茶色の瞳が映っている。

そう言えば、悪魔は鏡から来たんだった…。

身に付けていたタオルでそれを覆う。

『もう寝よう』

ベットの上へダイブし、そのまま毛布にくるまった。

このままずっと長い夜が続けばいい。

目を閉じればそこは悲しい夢の中だった。
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