天使と悪魔の子
___________________
___________
_______
日曜日
約束通り駅前の噴水の前に佇む。
吐いた息が白い蒸気になって空に消える。
そんな虚しさに安心してマフラーに顔を埋めた。
「逢沢ちゃん!!」
『ぁ…』
「金曜日ぶり!寒いのに待たせちゃったね。ごめん!!この先にショッピングモールあるからそこに行こう!」
『うん』
気の利いたことは言えない、けど凄く胸が踊る。
眩しすぎる都会の街並みに踏み出す勇気がなかった。
走っていく日和の背を見つめる。
「逢沢ちゃん?」
振り返る彼女に目を細めた。
『美影』
「ん?」
『美影って、呼んで…欲しい。』
ぎゅっと目を瞑って下を向いた。
何言ってるんだろ…恥ずかしい。
「みーかげ!」
ハッとして顔を上げる。
「何突っ立ってるの?行くよー!」
今は冬のはずなのに、日和の笑顔はまるで真夏の太陽のようで…
『うん』
氷のように冷えきった心がほかほかと暖かい。
私の心にももうすぐ、春が来るのかな。
___________
_______
日曜日
約束通り駅前の噴水の前に佇む。
吐いた息が白い蒸気になって空に消える。
そんな虚しさに安心してマフラーに顔を埋めた。
「逢沢ちゃん!!」
『ぁ…』
「金曜日ぶり!寒いのに待たせちゃったね。ごめん!!この先にショッピングモールあるからそこに行こう!」
『うん』
気の利いたことは言えない、けど凄く胸が踊る。
眩しすぎる都会の街並みに踏み出す勇気がなかった。
走っていく日和の背を見つめる。
「逢沢ちゃん?」
振り返る彼女に目を細めた。
『美影』
「ん?」
『美影って、呼んで…欲しい。』
ぎゅっと目を瞑って下を向いた。
何言ってるんだろ…恥ずかしい。
「みーかげ!」
ハッとして顔を上げる。
「何突っ立ってるの?行くよー!」
今は冬のはずなのに、日和の笑顔はまるで真夏の太陽のようで…
『うん』
氷のように冷えきった心がほかほかと暖かい。
私の心にももうすぐ、春が来るのかな。