天使と悪魔の子
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ーキーンコーンカーンコーン
始業のベルが鳴る。
私は一人、ボーッと自分の席で外を眺め
昔のことを思い出していた。
「はーいちゅうもーく」
先生が陽気にジャージをパタつかせながら教卓を叩いた。
今は冬なのに、彼はとても暑そうだ。
此処は県内屈指の不良校
ー城西高校ー
JOSEI
学力的には進学校を目指せたのだが、
バイトに行けないし放課後が短くなることから、家から五分のこの高校へ通っている。
案の定、成績はいつもトップで誰かに抜かれる恐怖も無かった。
まぁ、補足を言うと
不良校だからか、女子も人数が少ない。
9クラス中クラスに十人程度で、みんな化粧臭かった。
そして、そんな城西に今日転校生が来た。
「んじゃ、入れー。」
ーガララララッ
「え、うそ、めっちゃかっこよくない?」
「私狙っちゃおうかな。」
確かに、彼は綺麗だった。
透き通るような茶髪に空色の目
傷一つない肌
「一条宙(ソラ)です。
よろしくおねがいします。」
汚れのない宙の目は、見るのが苦しかった。
自分の汚さが分かってしまう
読まれてしまう
だから、私は彼を見るのをやめて外を見た。
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ーキーンコーンカーンコーン
始業のベルが鳴る。
私は一人、ボーッと自分の席で外を眺め
昔のことを思い出していた。
「はーいちゅうもーく」
先生が陽気にジャージをパタつかせながら教卓を叩いた。
今は冬なのに、彼はとても暑そうだ。
此処は県内屈指の不良校
ー城西高校ー
JOSEI
学力的には進学校を目指せたのだが、
バイトに行けないし放課後が短くなることから、家から五分のこの高校へ通っている。
案の定、成績はいつもトップで誰かに抜かれる恐怖も無かった。
まぁ、補足を言うと
不良校だからか、女子も人数が少ない。
9クラス中クラスに十人程度で、みんな化粧臭かった。
そして、そんな城西に今日転校生が来た。
「んじゃ、入れー。」
ーガララララッ
「え、うそ、めっちゃかっこよくない?」
「私狙っちゃおうかな。」
確かに、彼は綺麗だった。
透き通るような茶髪に空色の目
傷一つない肌
「一条宙(ソラ)です。
よろしくおねがいします。」
汚れのない宙の目は、見るのが苦しかった。
自分の汚さが分かってしまう
読まれてしまう
だから、私は彼を見るのをやめて外を見た。