幸せになれるの?
「遅いかもしれないけど…私、貴紀が好きって伝えたかったの。」
私が貴紀の目をみつめてそう言うと、貴紀は信じられないものを見たみたいに大きく目を開いた。
「…本気か?」
貴紀の腕が私に伸びる。
「うん、本気。」
「光子!」
貴紀の腕が私の身体に回った。
私の手から拾った服が落ちていく。
強い力で抱きしめられ幸せだと思った。
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