幸せになれるの?
「貴紀…私、伽耶に嫉妬したんだって今頃気づいたんだ。
貴紀に腕枕されてる伽耶に…。」
「俺は、伽耶ちゃんを本当にお前と勘違いしていただけだ。」
「でも、貴紀は私に腕枕なんて…。」
「してないって思ってたか?
本気で眠ってたんだ…。」
「え?」
貴紀の腕の中で、顔を上にあげて貴紀を見つめた。
「俺が、最近お前を抱かなかったのはなんでか分かって無い?」
「それは…。」
貴紀が私を好きじゃなくなったからだろうと思い至ったんだけど。
違ったんだよね?
< 119 / 144 >

この作品をシェア

pagetop