幸せになれるの?
「伽耶…良かったね。
それで…私ね、貴紀とまた付き合うことになったんだ。」
「本当!? あ~、良かった。
光子の事、一樹から聞かれてさ。 一樹が光子を狙ってるってすぐ気付いたんだ。
でも私、タッカと光子のことを応援してたから、一樹にタッカは本当に光子を愛してるし、付き合いも長かったんだって伝えたんだよ?」
「そうだったんだ?  ははっ ありがとう。
心配してくれてたんだね。」
「うん。 私のせいで二人が別れたんだって思うと…苦しくて。」
私に対してそう思った気持ちを周りにも持てていたら、伽耶は違った恋愛ができたのだろう。
「ううん。 私の方こそ、本当にごめん。
伽耶の事信用できないなんて言って。
私、ただ伽耶に嫉妬しただけなの。」
「嫉妬?」
< 141 / 144 >

この作品をシェア

pagetop