どうして君を好きになったんだろう

周りの声

色んなことがあった夏休みが終わった。


あれから私は家に戻った。


お母さんとお父さんに私の気持ちを話したけど、全部は理解してもらえなかった。


当たり前だけど。


でもたった1つ変わったのは、お母さんが勉強しろって言わなくなったこと。


それだけでも嬉しかった。


今までの態度に比べたら。


家に戻ってから何回か璻のところに遊びに行ったりした。


あっ、もう1つ変わったことがある。


「おはよう!怜香!!」


「おはよう、瑚春。元気だね。」


「うん!!今度の日曜日、遊びに行こって言われたのー!デートだよ!!」


そう、瑚春は遼君と付き合うことになった。


でも瑚春のお父さん、警察だから・・・・・


瑚春の家に行った時、家にも入れさせてもらえなかったらしい。


そりゃ、金髪の彼氏連れてきたら警察は怒るよね。


そしたら、遼君土下座して、次の日、髪を真っ黒にして挨拶しに来たらしい。


瑚春もびっくりだったらしいけど、私もびっくりだよ。


でもそれぐらい瑚春のことを大事に思ってるんだよね。


「怜香は?璻君とどうなったの?」


「たまに会いに行ったりしたよ。今日も放課後会う予定。」


「へぇー。良かったねー!嬉しいくせに、笑わないなんて照れ隠しか!!」


半分当たりだけど。

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