どうして君を好きになったんだろう
「怜香ー?怜香いるかー?」


突然教室の扉から先生に呼ばれる。


「はい。います。」


「ちょっと職員室に来てくれないか。」


「あっ、はい。」


なんだろ?


職員室?


「怜香?なんかしたの?」


「うーん?分かんない。とりあえず行ってくるね。」


私は職員室に向かって歩く。


「失礼します。先生、なんですか?」


「あぁ。ここだとあれだからちょっと空き教室でいいか?」


「えっ?はい。」


私は先生のあとをついて行って教室に入る。


「そこの椅子に座ってくれ。」


私は先生と向かい合わせに座った。


「実はな、昨日変な電話が来たんだよ。」


「電話、ですか?」


「あぁ。・・・・・・・お前が隣の不良校のやつと一緒にいるところを見たっていう。」


え?


「その不良校の奴の中でも見た目が派手な奴だって聞いてな。まさかとは思ったんだが、一応怜香の名前まであがったし、聞かないわけにいかないからな。」

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