どうして君を好きになったんだろう
受付から薬を貰うと、私はさっきの女の子の元へ行った。


「ごめんなさいね。変なことに巻き込んでしまって。」


看護師さんが深々と頭を下げる。


「いえ、大丈夫ですよ!」


「・・・・咄嗟にお姉ちゃんなんて言ってごめんね。・・・・・佐藤さんが追いかけるからだよ。」


口をぷくーっと膨らませて女の子が言う。


「彩芽ちゃんが薬飲まないからでしょ!?飲んでからって言ってるのに!!」


また怒ってる。


・・・・・・ん?


彩芽って、どこかで聞いた・・・・?


「・・・・・・あっ!!彩芽ちゃん!!」


急に叫んだ私にびっくりする2人。


「もしかして、璻、璻君の妹!?」


「えっ!?あっ、・・・・・・もしかして、怜香さん!?」


まさかの璻の妹の彩芽ちゃん。


「もしかして知り合いなの?・・・・・・あっ、私ちょっと呼ばれちゃった!ごめんなさい、私行きますね。彩芽ちゃんも病室に戻ってね!!」

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