どうして君を好きになったんだろう
「お兄が過去を怜香さんに話したんですか?それ、本当?」


「えっ、うん。」


「・・・・・・そっか。怜香さんに言えたんだ。」


そう言って嬉しそうに笑う彩芽ちゃん。


「お兄のことこれからもよろしくお願いします。・・・・実は私、来月退院するんです。」


「えっ!?おめでとう!!」


「だから、退院したら私と遊びに行ってくれませんか?私、友達少なくて。ショッピングとか、プリクラとかやりたいことがあって。怜香さんと遊びに行きたいなって。」


「もちろん!彩芽ちゃんの好きなところに行こ!!」


「ありがとうございます。・・・・・友達なら、もう敬語やめますね。実は苦手で。」


あはははっと笑う彩芽ちゃんのそばに言って私が言う。


「もちろん。じゃあ、改めてよろしくね。彩芽。」


呼び捨てで呼ぶと彩芽は嬉しそうに笑った。


「よろしくね。・・・・怜香!!」


私達がわいわいはしゃいでいると病室のドアが開いた。
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