どうして君を好きになったんだろう
「・・・・実はこないだ亜柚に会ったんだ。」


・・・・・・・え?


亜柚ちゃん?


「・・・・・・・何話したの?」


「・・・・・・・怜香。亜柚に会ったんだろ?なんで言わなかった?」


私の質問に答えず璻が聞いてきた。


「会ったよ。・・・・・・・でも、別に璻に言わなくてもいいかなって。何もされてないし。」


「・・・・・・・・・学校に電話したの亜柚だよ。」


え?


「亜柚に言われた。・・・・・・夏祭りの時に俺と約束したんだ。怜香と関われば怜香に何か酷いことしてやるって。嫌なら近づくなって。でも一緒に暮らしてたから俺が助けられると思った。・・・・・・はぁ、駄目だったな。怜香のこと助けられなかった。」


悲しそうに笑う璻が苦しそうに見えた。


私の知らないところでそんな事があったなんて。


璻のことを傷つけた。


亜柚ちゃんとなんか話したくないくせに。


私のために約束してくれたの?


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