どうして君を好きになったんだろう
「それは受かったらのお楽しみってこと?」


「まぁーそんな感じ。だから、それが終わるまであんまり連絡出来ない。ごめんな。」


「ううん。大丈夫。受かったら教えてね?」


「おぅ。じゃ、またな。」


「うん。またね。」


電話を切ると私は勉強を再開する。


璻も分かんないけど、頑張ってる。


私も頑張らなきゃ。


そして、いよいよ、試験当日。


「怜香!忘れ物ない?大丈夫?」


「お母さん大丈夫だよ。ちゃんと、準備したから。・・・・・・それじゃ行ってきます。」


「「行ってらっしゃい。」」


玄関でお父さんとお母さんに見送られて私は受験会場に向かう。


電車に乗っている時私は璻にメッセージを送った。


[受験行ってくる。]


すると珍しくすぐに返信がきた。


[怜香ならいける。]


[璻ならやれる。]


[知ってる。]


私はそれを見てクスッと笑った。


知ってるって、自信満々じゃん。


するとまた璻から返信がきた。


[努力の上に花が咲く。]


璻。


ありがとう。


私が頑張ってたのを知っていた璻だからくれた言葉。


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