どうして君を好きになったんだろう
私はそのメッセージを待ち受け画面にしてスマホを閉じた。


電車を降りて会場に向かう。


そこには沢山の受験生がいた。


私は入口の前で深呼吸して中に入る。


周りはみんな外でも勉強していて、ちょっと圧倒されそうになった。


でもそんな時は璻の言葉を思い出して自分を励ます。


大丈夫、大丈夫。


今までちゃんとやってきたんだから。


「受験番号を確認して中に入ってください。」


私は受験票を持って中に入る。


席に座って筆記用具を準備する。


開始までそわそわしたけど、問題用紙を前に出された時、私の中でスイッチが入った。


ここからが勝負だ。


自分の努力を信じなきゃ。


「それでは始めてください。」


私は問題用紙を開いて解き始める。


周りの音も聞こえないくらい集中していた。


そして、1日目の試験が終わった。


帰りの電車で私は眠ってしまった。


緊張と集中力が切れたので、夢に入りそうだった。



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