どうして君を好きになったんだろう
次の日、私は昨日と同じように電車に乗って会場に向かう。


中に入って、開始の合図と同時に問題を解き始める。


大丈夫、大丈夫。


そして、


「これで試験を終わります。」


終わった・・・・・・・・・・・・・


私は会場の外に出るとすぐに璻に電話する。


「もしもし?璻?」


「うん。・・・・・・今終わったの?」


「うん。終わったよっ!・・・・手応えしかない!!」


私が涙ぐみながら自信たっぷりに言うと、電話の向こうで璻が笑い出した。


「さすが、怜香だね。普通、手応えしかない!!なんて言わなけど。・・・でも良かったな。俺も安心した・・・・・」


「・・・・・ありがとう。璻がくれたあの言葉私、すっごい好きだよ。」


私は駅に向かって歩きながら璻と電話する。


「言葉?俺なんか言ったっけ?」


「努力の上に花が咲く。って言葉。嬉しかった。・・・・・私のことを見ててくれたんだなって思って。」


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