どうして君を好きになったんだろう
「本当!?クリームシチュー?」


「もちろん。早く帰って食べよ。」


私はお母さんと一緒に家に帰る。


お母さんと帰るなんて何年ぶりかな?


懐かしくて微笑んでしまう。


お母さんも多分そう思ってると思う。


指を折って数えているから。


「10年ぶり?怜香と帰るの。・・・・・・懐かしいわね。」


「うん。懐かしいね。」


私はお母さん手を握った。


お母さんはふふって微笑んで握り返してくれた。


「・・・・・子供みたいだね。でも、あったかいね。」


「そうね。・・・・・・たまに子供っぽくなるのもいいんじゃない?」


「そう?じゃあ今日はそうするね。」


私達は手を繋いで家に向かって歩く。


家に近くと前からスーツを着たお父さんが歩いてきた。


「お父さんじゃない?違うかな?」


私が手を振るとお父さんが手を振り返してくれた。


「やっぱり!」


隣でお母さんも手を振る。

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