どうして君を好きになったんだろう
「お父さん、今日早く帰ってきたから電話変わるわね。」


え!?早くない?


「もしもし?怜香?・・・・・おめでとう。良かったな。」


「ありがとう。お父さん。私これから頑張るね。・・・・・ここからが本当に頑張んなきゃいけないところだから。」


「そうだな。・・・・無理しなように頑張りなさい。」


「うん。・・・・・・じゃあ一旦切るね。」


「気をつけて帰ってきなさい。」


電話を切ると今度は瑚春から電話がかかってきた。


「もしもし?瑚春?」


「・・・・・うぅーーー!怜香ーー!!受かったよーー!!合格したーーー!!」


「えっ!?本当に!?私も受かったよ。良かったーーー!!」


「怜香も受かったの?・・・・良かったーー!嬉しいよっーー!!」


電話の向こうで泣きながら喜ぶ瑚春が面白すぎて笑ってしまう。


「もう。泣かないの。でも、受かって良かった。」


「そうだね。・・・・・あっ、遼に呼ばれたから行くね?また今度ちゃんとお祝いしようね!」


「そうだね。じゃあ、遼君に迷惑掛けないで帰ってよ?」


「ふふっ、お母さんみたいだね。怜香。じゃあまたね?」


「うん。またね。」
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