どうして君を好きになったんだろう
「それってどんなやつ?」


「家族とか、友達とか、恋とか。今の自分がテーマの作品。18歳の私がテーマのもの。私の中で18歳が自分にとって1番大きな変化があったから。・・・・・・・それは璻のおかげだよ。ありがとう。私を変えてくれて。」


私が笑うと璻が頭にポンッと手を置いた。


「俺は応援するよ。作家として成功してほしい。せっかくやるんだったら有名になってほしいって思うけど。俺も怜香の本読みたい。」


「ありがとう。・・・・・お互い頑張ろ。」


「そうだな。」


空はもう暗くなってきた。


・・・・・・・・璻は言わないけど、あの告白の返事、言ってくれないのかな?


まだ、なのかな。


でも今日くらいしか聞けないよね。


「ねぇ、璻。・・・・・・・・あの、告白の返事ってまだ?」


私は小さな声で聞く。


聞くのが怖いから。


「・・・・・・・怜香ってさ、遠くにいると寂しくなる?」


「・・・・・・・え?あの、聞いたことと違うけど・・・・・・」

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