どうして君を好きになったんだろう
2人の目からは涙が出ていた。


瑚春を見ると、もう号泣。


瑚春が泣いちゃうと私も泣きそうになっちゃう。


席に戻ると隣にいた瑚春に良かったよって泣きながら言われた。


私はどうしても璻の事を話したかった。


もう、怖いものなんて何も無いから。


高校での思い出は私の大切な経験。


そう思えたのは璻のおかげなんだよ。


頭で考えていたら段々涙が溢れてきた。


式の最後はみんな泣いていて、瑚春なんてもうぐちゃぐちゃだ。


退場して教室に戻ると私と瑚春は抱き合った。


「私、怜香に会えて良かったよっ。大好きっ!!大学違くても、私達の関係は絶対変わらないんだからね!!私が怜香の親友だからね!!」


泣きながら瑚春が言う。


「うん。分かってるよ。瑚春だけが親友だよ。・・・・・・・・遼君と仲良くしてね。たまに遊びに行こうね。絶対、これからも親友だよ。」


お互いに色々言いすぎて話が噛み合わない。


でも言いたいことは結局一緒なんだ。


これからも親友でいよう。


「泣きすぎだよ!怜香ったら!!」


「なっ!?瑚春の方が泣きすぎだよ!!」


「あははは!・・・写真撮る?ぐちゃぐちゃだけど。」


「うん。撮る。・・・・・ぐちゃぐちゃでいいよ。」


スマホに写った私達は本当に最悪で、目や鼻が赤くなっている。

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