どうして君を好きになったんだろう
担任の先生が来て、最後のホームルームが始まる。


担任の先生の最後の言葉が終わると、みんなが先生に挨拶をして帰っていく。


私と瑚春はそれぞれ親の元へ行った。


「お母さん、お父さん。」


私が呼ぶと2人が振り返ってお母さんが抱きついてきた。


「・・・・・怜香。おめでとう。」


「ありがとう。・・・・・挨拶どうだった?」


「良かったわよ。・・・・・ある人っていうのは、怜香の大事な人で好きな人ね?」


「えっ!?なんで分かったの?」


「母親だもん。それぐらい分かるわよ。」


そう言ってニコッと笑うお母さん。


「初めて聞いた挨拶が卒業式だったとはな。もっと、怜香の活躍を見れば良かったな。ちょっと後悔してるよ。」


お父さんが申し訳なさそうに言う。


「お父さん、何言ってるの?私が活躍するのはこれからだよ。・・・・作家としてね?」


「・・・そうだな。これからだってたくさん見れるな。」


「うん。・・・・・・2人とも今までありがとう。これからは自分で頑張っていくね。」


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