どうして君を好きになったんだろう
「分かった。また明日ね。」


「うん。明日ね。」


私がそう言うと瑚春が廊下を走っていった。


周りのみんなも遊びに行くとか、家族と帰ってる人がちらほら。


私も帰ろっかな。


お世話になった教室と、生徒会室に寄って私は昇降口に行った。


あれ?


制服が違う人がいる。


近くに寄ってみるとその人は男の子だった。


すると男の子が振り返って私を見る。


「・・・・えっ!?璻!?・・・なっ、なんでいるの?」


「・・・・遼の付き添いで。俺もびっくりなんだけど。」


「えと、ここで待ってるの?遼君瑚春と一緒だと思うけど。」


「知ってる。さっき一緒に帰ってった。」


「えっ、じゃあなんで・・・・・・・」


「怜香1人だから、送ってけって言われた。瑚春と遼に。・・・・・だから、行くぞ。」


「あっ、うん!」


まさか卒業式に璻に会えるなんて思わなかった。


私は靴を履きかえて璻の所へ行く。

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