どうして君を好きになったんだろう
「ごめん。いいよ。」


「おぅ。」


璻はそのまま私の前を歩く。


昨日までどうしようとか考えてたのに、思ってたより璻に会っても落ち着いてる。


いつもと同じ帰り道なのに、なんか寂しい。


私は何か話そうと思って璻の隣に並んで話しかける。


「璻達の卒業式はどうだった?」


「俺ら?・・・・んー、途中から寝てたから、よく覚えてない。」


「えー!寝たの!?よく寝れるね。」


「怜香はどうだった?」


「私は代表で挨拶したよ。緊張したけど。」


「さすが。」


「・・・・・・・話の中でね、璻のこと話したんだよ。」


「俺のこと?・・・・変なこと言ってないよね?」


「なっ、当たり前じゃん!!そしたら私が怒られるよ!」


「ごめんごめん。からかっただけ。・・・・ふーん、そっか。瑚春とかめっちゃ泣いてそうだな。」


「うん。泣いてた。」


普通に話は続くけど、どこか寂しいのは何でだろう。


私の笑顔ひきつってないよね?
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