どうして君を好きになったんだろう
またか。


期待している。


余計なプレッシャーばかりかけられる。


私は大きくため息をついて塾を出た。


先生と話していたからかいつもより帰りが遅くなってしまった。


スマホを見ると9時。


急いでバス停に向かおうとするとその近くにいる不良らしき人達。


なんか怖いんだけど。


でもそこを通らないとバス停まで行けないし・・・・・


私は覚悟を決めて歩き出した。


横を通り過ぎようとした時、


「へー、こんな時間に進学校のいい子ちゃんがいるよ。」


「本当だ。珍しくね、この時間にここ歩くなんて。」


そう言って私の周りを取り囲む。


「あの、私帰りたいので避けてください。」


「意外と可愛いじゃん。ねぇー、今から遊ぼうよー。」


そう言って手首を掴まれる。


振りほどこうとしても全然離れない。


怖くなって泣きそうになると突然バキッと音がした。

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