どうして君を好きになったんだろう
「でも、お兄にそうやって怒鳴れるのは怜香ぐらいしかいないよ?それって逆にすごいことじゃない?心を許してるってことでしょ?」


「・・・・・まぁ、そうだね。でもお互いそんな感じだし・・・・・。」


「いいんだよ。それで。・・・・・・でも、怜香が引っ越すのは寂しくなるなー。」


彩芽がちょっと口を尖らせて言った。


「私も寂しい。・・・・・・でもやってみたいことがあるから。そのために色々経験したいの。」


「うん。・・・・・怜香っぽいよ。そういうところ。あっ、私も遊びに行っていい?」


「うん。落ち着いたらアパートの住所送るね。」


「ありがとう!!」


私達は夕方になるまで色んな話をした。


彩芽の学校の話や友達の話。


時間も忘れてずっと話していた。


彩芽は友達っていうよりは妹みたいな感じ。


「じゃあ、夏休みには会えるね。っていうか、私も引っ越すけど、・・・・・・・お兄に口止めされてるの。・・・・・・・・でも、きっとすぐ話してくれると思うよ。」


彩芽にも言わせないってなんかおかしいな。

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