どうして君を好きになったんだろう
「・・・・・・ごめん。」


璻はそう言ってそのまま黙って閉まった。


私の頭は混乱で何を話したらいいか分かんない。


でも真っ先に言わなきゃいけないのは決まってる。


「・・・・・・・璻。あの時はごめんね。璻のこと何も考えないで怒鳴っちゃった。本当にごめんね。」


私の声は涙声でちょっとだけ震えた。


「怜香のせいじゃないよ。だから、謝らなくていい。」


私を見ずにそう言った。


なんか、璻との距離が遠く感じる。


もう、謝っても前みたいに笑ってくれないのかな?


こっちも見てくれないのかな?


ねぇ、璻。


私不安なんだよ。


ちゃんと言ってほしい。


璻の気持ちを・・・・・・・


その時、遠くから電車の音が聞こえた。


・・・・・・・・もう、来ちゃった。


このまま、璻とはこのままなんだ。


私たちの前に電車が停る。


「・・・・・・璻。じゃあね。また、ね。」


私は歩きながら聞こえるか聞こえないかくらいの声で言った。


そのまま電車に乗ろうとすると、


グイッと腕を引かれて電車から後ろに降りた。


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