どうして君を好きになったんだろう
私がそう言うと璻が大きな声出して怒った。


「連絡よこせよ!!!なんでなんもしねぇんだよ!!しかも、こっちが送っても帰ってこねぇーしよ!!心配すんだろーが!!」


「・・・・・・・引っ越した日、スマホ壊したの。ごめんなさい。」


「・・・・・はぁーーーーーーーー。」


脱力したようにため息をついてその場にしゃがみ込んだ。


「璻?・・・・ごめんね。」


「・・・・・・・もう、心配かけんなよ。」


「うん。・・・・・・ふふっ。」


「なに笑ってるの?俺怒ってんだけど。」


「だって。・・・・・こんなに近いならすぐ会えるなって。寂しくないもん。」


そう言うと璻は呆れたように笑った。


「もう仕方ねぇ。俺も怜香みたいにポジティブに考えるわ。・・・・・・俺も嬉しい。こんなに近くにいてくれて。」


「うん。あっ!!私携帯ショップ行かなきなゃ!!」


私が腕時計を確認すると璻が立ち上がった。


「俺もついてくよ。」
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