どうして君を好きになったんだろう

「とりあえず、今日はありがとう。」


私がそう言って立ち上がると、いいこと思いついたと璻君がスマホをだす。


「助けたお礼に連絡先教えてよ。いいでしょ？」


前の私なら絶対教えないけど、今回は助けてもらったし断れないな。


「・・・・・いいよ。でも、悪いことに使わないでよ？」


「俺のことなんだと思ってるの？そんなに悪いやつじゃないでしょーが。」


まぁ、確かにイメージとは違う。


「よし。じゃあちゃんと家に着くまでに何かあったら俺のに連絡しろよ。さっきみたいなことまたあるかもしれないし。」


「え？・・・・・・あっ、そういうこと。ありがとう、璻君。」


意外にしっかりしてるっていうか、優しいっていうか。


「璻君って気持ち悪いな。んー、璻でいいよ。君なんて付けなくていい。」


「分かった。・・・・・それじゃ。」


「おぅ。」